オヤジのアメカジ論 第4回 ボトムス
アメカジの中でも超重要アイテムとなるのがボトムス、いわゆるズボンです。
実際アメリカ人にもいろんな人がいて、様々なズボンを穿いています。
なので、最終的には何を穿いてもアメカジだと言い張ればアメカジになると思いますが、それでは「おしゃれ」が成り立ちません。
日本におけるアメカジの定義に当てはまるもの、50代でもおしゃれに見えるアメカジのボトムスを見ていきたいと思います。
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ヴィンテージデニム
ワークパンツ
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ヴィンテージデニム
まずはアメカジの代表格、ヴィンテージデニムを見てみたいと思います。
S501XX
S501XXは1942年~1946年の第二次世界大戦中に作られたものです。
頭文字の「S」はSimplified(簡素化された)という意味です。
戦時中ということで物資統制があり、コインポケットのリベットなどが省略されているのが特徴です。
後ろのポケットのステッチは無く、ペイントによって描かれていました。
ただペイントなので、洗濯によって剥がれてしまいます。
なので、現存するもののほとんどは、このようにステッチ無しの状態になっています。
501XX
1946年~1966年までに作られたものを「XXモデル」と呼びます。
ヴィンテージデニムの代表格ですね。
4枚目の写真ですが、これはウエストの部分、ファスナーの上の部分ですね。
ここのステッチがV字に折り返しているのが特徴です。
また右腰のラベルですが、古いものが革製で、1957年以降のものが紙製です。
そして、このXXの意味ですが、「ダブル エクストラ ヘビー」という意味です。
これは生地の厚みを示すもので、当時としては最も重厚な生地を使用していました。
501 ビッグE
これは1960年代後半から1973年までのモデルです。
腰のラベルからXXの文字が消え、ウエストのV字ステッチも無くなりました。
ポケットの赤ミミの文字が大文字のEで、以降から現在に至るまで小文字のeの表記になっています。
4枚目の写真ですが、Vの文字が左右非対称なのも特徴の一つです。
501 66モデル
1973年~80年頃までのモデルのことを66モデルと言います。
66とは購入時にポケットに付いている紙のラベルに「©1966」と書いてあったことに由来します。
決して66年製のことではありません。
これには前期と後期がありますが、その見分け方までは私もわかりません。
後ろのポケットのステッチが違うそうです。
3枚目の写真の右上、トップボタンの裏の刻印は「6」です。
しかし、たまに例外もあるとか…
また左上みたいにタグが内側についています。
このタグに収縮率が8%と書いてありますが、後に10%になります。
ワークパンツ
今度はワークパンツです。
ワークパンツとは、その名の通り仕事用に開発されたものですが、それを言ってしまえばジーンズも同じですね。
ワークパンツもいくつかの種類がありますので、個別に見ていきたいと思います。
チノパン
まずはチノパンです。
チノパンというのはチノ・クロスと言われる綿やポリエステルの生地で、色はカーキや茶色が主流です。
元々はインド駐在の英軍が発祥と言われ、その後米軍にも採用され、米国内に広まったとされています。
今現在日本では、太ももあたりにポケットがないワークパンツをチノパンと呼んでいると思っていいでしょう。
ペインターパンツ
次はペインターパンツです。
これは、その名の通り塗装屋さんなどが穿くパンツです。
上の写真で太もものところにポケットがありますが、これはスパナポケットと言われるものです。
そして下の写真で、右側に腰の下あたりに紐のようなものが見えますが、これはハンマーループといって、ハンマーを下げるところです。
このような機能的なものも備わっています。
カーゴパンツ
カーゴパンツとは、カーゴ(貨物船)で積荷を作業する人たちが穿くパンツです。
かがんだ状態でもポケットの物を取り出しやすいように、太ももの横に大きめのポケットがついています。
私はこれを持ってますが、生地も強いです。
さらに形も良くて、足が長く見えます。
さて、オヤジのアメカジ論、ボトムスを見てきました。
ヴィンテージデニムはさまぁ~ずの三村さんが穿いてますね。
あの人も50代です。
似合いますよね。
私はワークパンツ系が好きです。
作業服みたいで、誰が着ても似合うと思います。
あなたも気にいった物があったでしょうか。
それではまた。